2017年6月2日

箱コンの動作がおかしいときの対策


数年間愛用しているXbox360コントローラー。ちょくちょく不具合が出るので、そのときの対応策をメモ…



PCゲーといえばXbox360コントローラー(通称「箱〇コン」)がお馴染み。十字キーの押しにくさを改善したXbox One用のコントローラーも発売されているものの、やはり価格の面で若干ハードルが高いため、まだまだ旧型を使い続けている人も多いのではないでしょうか。現在使っているコントローラーも使用開始からそろそろ5年が経ちますが、不具合を抑え込みながらなんとか買い替えずに使い続けています。

具体的な症状としては主に次の5つが多いと思います。


症状その1. アナログスティックがぐらぐらする(傾けていないのに勝手に入力されてしまう)

→ 対策:設定ツール(XInput Plusなど)でデッドゾーンを調整し各ゲームに適用する

「デッドゾーン」というのは「入力値が一定の値を超えなければゼロとして扱う」範囲のことです。つまり「微妙な傾きは無視する」機能ですね。長年使っているとスティックがへたってきて、中心で安定せず勝手に入力されてしまうことがあります。 通常はゲーム側でもデッドゾーンが設定されているはずなのでまず問題ないのですが、設定されていない場合や設定されているデッドゾーンが極端に狭い場合は、操作キャラが勝手に動き出したりします。こういう場合はデッドゾーンを調整すれば大抵なんとかなります。

デッドゾーンを設定すると低い入力値が0として出力される

ちなみに、Steamからゲームを起動している場合は、わざわざ XInput Plus などのツールを使わなくても、Steamクライアント上でゲームごとにコントローラーの設定をすることができます。デッドゾーンの指定も簡単に行えるので是非試してみてください。詳しくはこちらのページをどうぞ。



症状その2. ボタン類が反応しにくい・暴発する

→ 対策:分解して掃除する

ボタン(特にLB、RB)を押しても反応したりしなかったり、あるいは1度しか押していないのに勝手に連打されてしまう場合は、内側に入りこんだホコリや髪の毛などのゴミが原因であることがほとんどです。こういうときは、裏側のネジを外して分解しゴミを取り除くとうまく動作するようになります(自分も実際に何度か経験済みです)。

360コントローラーは良い意味でも悪い意味でも「ちゃち」なので分解しやすいのが嬉しいところ。

※ただし、作業を行う際はくれぐれも安全に気を付けて、パーツをなくさないようにしてください。また、分解してしまうとまず間違いなくメーカー保証の対象外になります。元に戻せない可能性もあるのであくまで「買い替える前の最終手段」にしておきましょう。責任は負えません



症状その3. コントローラーを動かすとたまに接続が途切れることがある


この症状も実際に経験したことがあるのですが、実はこれも症状その2と同様、内部を掃除をすることで改善する場合があります。ただし、もしも単なる接触不良だった場合は下手に分解することで悪化することもあるので注意してください。ひどいときはショートを引き起こしてPCの電源が落ちる可能性もあります。




症状その4. ケーブル部分を動かすと接続が途切れる

症状その5. スティックが暴れる(動きがめちゃくちゃになる)


これらの症状が出た場合はさすがに諦めて「買い替える」という手段が一番手っ取り早い気もします …が、せっかくなので参考までに対処方法を書いておきます。

まず、症状その4はケーブルに不具合が起きているということなので、原因としてはいわゆる「断線」が考えられます。コードが内部で切れている状態ですね。特に、コントローラーの付け根の当たりを触ってみて症状がひどくなったらほぼ間違いなく断線だと思います。

→ 対策:分解して断線した部分をつなぎ合わせる

対策としては「分解して断線した部分をつなぎ合わせる」ということになるのですが、実行する場合は「最悪直らなくてもいい」という覚悟でやってください。これも完全に自己責任になります。悪化することも考えられるので、おすすめはしません。



症状その5も自分が実際に経験した不具合です。左スティックをめいっぱい傾けたときだけ上下左右に無茶苦茶な動きをするようになってしまいました。おそらく内部に入り込んだゴミが原因なのですが、スティック本体の部品はボタンのように簡単に取り外しができないため、どう頑張ってもそのゴミが取れません(中へエアダスターを噴射してもダメでした)。
アナログスティックの本体部分(実は米アマゾンで購入可能)

さすがに基盤まで取り換える気はないので、いよいよ買い替えを覚悟したのですが、もうこうなりゃヤケじゃい!ということで最終手段に出ることにしました。それは…

→ 対策:分解して水洗いする

※絶対にマネしないでください

まず洗面器に水を張り、分解して内部のスティック部分だけを慎重に水に浸けます。できるだけメインの基盤部分に水がかからないようにしてちゃぷちゃぷと洗ったら、水気を切り軽く拭いて数時間乾燥。内部に水が残っていないことを祈りつつ、元に戻していざ通電!

…問題なし!スティックの動きも正常に戻っています。とりあえず1か月使ってみましたが何の問題も起きていません。すごく原始的な方法でしたが、一応延命はできたようです。

ただ、仮に内部のゴミを取り除けたとしても部品が劣化することも考えられますし、万が一内部に水が残った状態で電気を流してしまうとPC本体にもダメージを与えてしまう可能性もあります。というわけで絶対にこういうことはせず、新品への買い替えを強くオススメします…


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